50代、完全リタイアで投資生活

50代無職、独身男のリタイア生活。 資産4000万円で投資はインデックス運用です。旧ブログはこちらです。リンクから飛べます。https://maruzokun.hatenablog.com/

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半沢直樹がだんだん面白くなってきました

こんにちは、まるぞーです。

 

半沢直樹を見ています。来週はいよいよ最終回です。

 

見始めのころは、ブログで結構批判的なことを書いていて、あまりこのドラマを好きになれず、どうしてこんなドラマが高視聴率なのだろうと、理解に苦しんでいました。

 

やはり私は会社を辞めて、社会からドロップアウトしてしまった人間なので、会社で戦う企業戦士のドラマには共感できないのだろうかと思ったりもしました。

 

ところが毎回録画して、内容を理解するために、3回も繰り返して見てきたら、最近だんだん面白くなってきました。

 

私はテレビドラマに限らず、音楽でもアイドルでも映画でも人間でも、後に大好きになるもので、最初から好きだったものより、むしろ最初は嫌悪感さえ抱いて嫌いだったのに、だんだんと気持ちが変わっていき、やがては熱烈に大好きになると言うパターンが、今まで結構ありました。

 

半沢直樹はまさに典型的なこのパターンです。

 

理由はよくわかりませんが、多くは今までの私が経験していなかった新しいもので、新しい価値観を持っているものや、生理的に慣れ親しんでいなかった、ある種の「毒」を持っているのではと思われるものが多い気がします。

 

その毒が、一旦好きに変わってしまうと、麻薬のように取りつかれてしまい、大好きに変わってしまうのだと思います。

 

半沢直樹は過去記事にも書いたように、争いばかりで、怒鳴りあうシーンが多く、それが嫌だと書いています。

 

maruzokun.hatenadiary.jp

相変わらず、すさまじいばかりの争いと戦いのドラマです。

正直私はあまり楽しめません。

もちろんドラマだから、私に何の実害もないわけですが、こんな争いごとを見ていて、気分がスカッとするなんてことはなく、むしろいやな気持になります。

私にはどうしてこのドラマがこんなに人気なのか、ちっともわかりません。

最初は怒鳴ったり罵声を浴びせているシーンを見ると、まるで自分が怒鳴られて怒られているような気になって、体が委縮するほど怖いと感じていましたが、だんだん慣れてきて、今では半沢が「やり返す」シーンが、面白いし、ちょっと胸がスカッとするように気持ち良くなってきました。

 

だって現実には絶対言えないことを、半沢は見事に言い返して、要は勧善懲悪で、正義感の塊のような半沢が、悪党の圧力に屈することなく、見事に悪党どもを負かしてしまうのですから。

 

どうやら、ようやく私も、半沢直樹の面白さがわかって来たようです。

 

本当に理解するのが遅すぎますね。 

 

また別の記事ではこんなことを書いていました。

 

maruzokun.hatenadiary.jp

私も仕事の悩みは尽きませんでしたが、このドラマのようないわゆるホワイトカラーの大企業ではなく、そんな出世競争や組織の圧力、不正といったようなことはありませんでした。

もっとお気楽な仕事でした。人間関係のストレスはもっと個人的なちっぽけなことでした。

こういった出世競争や、人を蹴落としたり、裏工作の儲け話など、銀行、証券会社といったような世界は、私には全く無縁のところです。

 ですが、前回の半沢直樹を見ていて、実は私も辞めた会社で似たようなことはあったなあと、改めて思いだしました。

 

確かにドラマのような、犯罪レベルのことはありませんでしたが、グレーゾーンのことはありました。

 

そしてドラマと同じく、自分の出世のために人を蹴落としたり、不正を働いたり、私利私欲を肥やすために働きかけたり、保身のために問題から逃げたり、人に責任をなすりつけたり、そういったことは実はいっぱいあったのです。

 

前の記事を書いた時も、心の中では思い当たる節もありましたが、むしろ私の精神が、そういった嫌な記憶を忘れたいがために、敢てなかったことにして、自分にはそういうことはなかったと、自分に言い聞かせようとしていたのではないかと思います。

 

私がはじめ、ドラマ「半沢直樹」を好きになれなかった、嫌悪感があったと言うのは、むしろこれが生々しすぎて、自分の辛かった過去の会社での人間関係を、思い起こしてしまうからだったのかもしれません。

 

絶対にそうだと思います。

 

忘れようとしていた、ようやく傷が癒えかけていたその傷口に、まるで塩を塗るかのように、またあの時の嫌な記憶をよみがえらせてしまったからかもしれません。

 

今ようやく半沢直樹を楽しんで見られるようになったのは、私の精神状態が良くなって、今は安定してきたからかもしれません。

 

もちろんこれはドラマであって、現実に起こったことではありません。

 

でもそこにリアリティーを感じるのは、きっと現実世界でも、どこかで似たようなことが起こっている、もしかしたら、こんなことがいっぱいあるのが現実世界なのかもしれません。

 

やっぱり私は人間社会が怖いです。人間不信です。どんな組織にも入りたくありません。

 

もう仕事なんてできないのかもしれません。

 

それでも生きていく以上、誰かと関わらずにはいられませんし、人間関係は死ぬまでなくなりません。

 

こんな世の中を生きていくにはどうしたらいいんでしょうか。

 

ドラマを見ている間は楽しめますが、ふと現実に戻った時に、やっぱり世の中は怖い所だなあと憂鬱になってしまいます。

 

それではまた。