こんにちは、まるぞーです。
本日の投資:なし。 追加投資額累計:56万円
昨日ついにドラマ「半沢直樹」が、最終回で終わってしまいました。
始め嫌いだなどと言っておきながら、だんだん好きになりハマってしまった私は、最終回が楽しみで楽しみで、当日は朝から念入りに録画予約をチェックしたり、もうワクワクして仕方がありませんでした。
さてその最終回ですが、予想通り半沢が悪党政治家の箕部をやっつけて、正義が勝利し、めでたしめでたしで終わりましたが、途中半沢の妻、花ちゃんが半沢に言った言葉が、妙に私の心にささり、思わず泣きそうになりました。
それは、半沢が妻の花に対して、「今度は出向では済まないかもしれない」と打ち明けたときの花のセリフです。
「だったらやめちゃえば?」「仕事ぐらい辞めたっていいじゃない。」「今まで頑張って来たんだもの、今までお疲れさまでした。」「仕事くらい辞めたって、生きてさえいれば何とかなるよ。」です。
こんなこと言ってくれる奥さんがいたら、私だったら泣いてそれから甘えてしまいますね。
でもうらやましいです。(ドラマの中の話ですけどね)
私も仕事が辛くて、ずっと辞めたいと思っていて、どうしようか悩んでいた時に、こんなこと言ってくれる奥さんがもしいたら、ほんと最高ですよね。
私は独身でこんなこと言ってくれる奥様はいないばかりか、妹には、「仕事は絶対辞めたらいかん。死んでもやめるな。」と言われてしまいました。
おかげで辞めてもう2年も経つのに、いまだに辞めたことはまだ母親にしか言っていません。
父と妹は、私がまだ辞めたことを知らず、今でも会社に行っていると思っています。
そんなこと言われたらホントの事言えませんよ。
さて半沢直樹ですが、クライマックスでは、半沢が言い放ったセリフが、確かに正義感にあふれて正論を言っているのですが、ちょっとクサいなあと思ってしまい、プッと吹き出しそうになるところもありました。
ドラマでは不正は暴かれ、悪事は明るみに出て罰せられ、正義は勝利を収めるのですが、果たして現実はどうでしょうか。
暴かれない悪事も、まかり通ってしまう不正もいっぱいあるのではないでしょうか。
いつも正義が勝つとは限りません。権力が勝ってしまうことも多いのではないでしょうか。
そう思うと、このドラマもクライマックスではちょっと気持ちが覚めてしまい、現実はこうはいかないよなあと、ため息をつき、なんだか余計憂鬱な気持ちになってしまいました。
それと楽しみにしていた「半沢直樹」が終わってしまうと言う、喪失感、いわゆる半沢ロスもありました。
私が辞めた正社員の仕事も、実を言えば不正と権力争いにまみれたものでした。
私は正義を貫く立場でしたが、半沢のように強くもなく、優秀でもなく、結局悪の権力に打ち負かされ、いや負かされたと言うより、半沢のように戦いを挑んでさえいないのです。
私は勇気がなくて立ち向かえませんでした。
現実、私は屈辱に甘んじ、不正を見逃すどころか、それに加担することを強要され、そして言いなりになり、ついに良心の呵責と、自分の辛さから、追い込まれ、精神を病んでしまいました。
かろうじて自殺は免れましたが、言ってみればドラマの中で自殺した牧野さんに近かったと思います。
私は弱い人間です。でも平気で不正に加担することができるような人間でもありません。
結局私は言いなりになる自分が嫌で、自分を責め、そして精神のバランスを崩してしまいました。
私はなりたくても半沢にはなれません。でも現実にも半沢のような人はいるのでしょうか。
いるかもしれませんが、ごくまれだと思います。
そして半沢をもってしても、正義が必ず最後に勝利するとは限らないのが現実ではないでしょうか。
このドラマを見て胸がスカッとしたと言う人がいっぱいいるようですが、果たして現実の組織の中で、半沢のように不正を見逃さず、本当に正義のために戦える人はどれだけいるでしょうか。
やっぱりこれはあくまでフィクション、現実はこうはいかないよなあと思えてしまいます。
ということで、最終話の前あたりが一番盛り上がった私ですが、見終わった後は、どうもスッキリしないモヤモヤしたものが残ってしまったドラマでした。
不意にもまた、私の過去の仕事の、嫌な記憶をよみがえらせてしまいましたが、また忘れようと思います。
もう済んだことです。今から後悔しても、いくら考えても仕方のないことです。
忘れて次のステージへ行こうと思います。
確かに面白かったですが、私にはやはりちょっと辛いドラマでした。
そしてまた楽しみを一つ失って、しばらくは半沢ロスが続きそうです。
今度こそ本当に、お・し・ま・い・デス。
それではまた。