こんにちは、まるぞーです。
昨日突然、柔道家でバルセロナオリンピック金メダリストの、古賀稔彦さんの訃報のニュースが飛び込んできました。
バルセロナは92年なので、私が26歳の時で、今でもかすかに記憶があります。
古賀さんは私と年は近いですが(私より3歳下)、私との共通点は何もなく、完全に別世界に住む人でしたが、何せオリンピックですから、私もテレビの前で応援していました。
それからつい最近と言っても数年前ですが、テレビのバラエティー番組で、外国で柔道を指導する元気な姿も見ていましたので、突然の訃報を聞いた時には耳を疑いました。
健康で元気そうな人でもこんなことってあるんだ、やっぱり癌は怖いなというのが最初の感想ですが、不謹慎を承知で本音を言うと、私は古賀さんの訃報にちょっと救われた気がしました。
どういうことかというと、今私は持病にずっと苦しみ続け、日々悩み続けています。
相変わらずというかますます前立腺の症状はひどくなり、もう生きた心地もしません。
そんな生き地獄の中、周りの健康そうな人たちを見ていると、どうして私だけがこんなに不幸なんだろうと恨めしく思ってしまいます。
だから本当にこんなことを言うのは不謹慎なのは百も承知ですが、でも思ってしまうので書きますと、自分より不幸な人を見ると、ちょっと慰められるのです。
世の中には私よりも気の毒な人がいる、あるいは辛く苦しい思いをしている人がいることを知ると、私もこれくらいのことで弱音を吐いてはダメだ、もっと強く生きなければと思わされるのです。
古賀さんと私は年も近いので、まだ50代の若さでこの世を去ってしまうということは本当に怖いですし、さぞかし無念だろうと思います。
オリンピックで金メダルを取るような一流の人でも、病魔の前ではどうすることもできなかったというのは本当に残酷で、辛いことです。
でも人生って人それぞれで、もちろんまだ50代では健康な人が多数派だとは思いますが、病気を抱えている人だってたくさんいて、古賀さんのように最悪の事態に陥ってしまう人だっているということです。
それに引き換え、命には別条のない病気でぎゃあぎゃあ騒いで泣き言を言っている私という人間が、なんとも情けなく、甘ったれだと思えてきました。
とても恥ずかしいです。
おまけに古賀さんは、癌であることを死ぬまでずっと母親には隠していたそうです。
50を過ぎてもマザコンで母に泣き言を言っている私とは、同じ人間でどうしてこうも違うのだろうと思わされるほど大違いです。
本当に強い人だと思います。
私には絶対マネできません。ただでさえ辛い病状を肉親に隠して闘病するなんて、考えられないことです。
そういえば古賀さんは、バルセロナオリンピックの時でも、直前の練習で足に大けがをしながら、出場は無理だと言われる中、痛み止めを打っての強行出場での金メダルでした。
やっぱり並大抵ではありませんね。
そんな強い人でも病気には勝てなかった。やっぱり癌は恐ろしいです。そしてだれがなってもおかしくはない病気です。
これが現実なんですね。
こんな甘ったれの私でも、ここが悪いあそこが悪いと言いながらも、現在まだ癌ではないようです。
世の中の役にも立たないろくでなしですが、古賀さんの分ももうちょっと強くなって生きなければと気持ちを新たにしました。
ちょっとだけ身が引き締まる思いです。
前立腺の調子は最悪で、もうこのまま治るどころか、どんどんひどくなっていくんじゃないかと思い始めていますが、それでも強い心をもって前向きに生きたいと思います。
全く古賀さんに恥ずかしいです。
私ももっと頑張らねばなりません。
最後に、古賀さんのご冥福を心からお祈りいたします。
それではまた。