こんにちは、まるぞーです。
先日から言っているように、私は長らく師事してきた投資の師匠である山崎元さんを、ついに見限ることにしました。
今まで私はインデックス投資について、いわゆる専門家と言われる方々の中で、もちろん誰もに共通している部分はそれでいいのですが、それぞれに相違点がある中で、誰の言うことを信じるかと言うと、やっぱり山崎元さんだと思い、私の投資法、とりわけアセトアロケーションについては、山崎元さんの言うことが絶対に正しいと信じて、それを大いに参考にして運用を続けてきました。
しかしこの数年間、アメリカ株を筆頭に先進国株は大きく上昇しましたが、日本株は上昇はしたものの、アメリカに比べると全く見劣りするもので、このパフォーマンスでは満足できない、これなら日本株の割合をもっと少なくして、先進国株もしくはアメリカ株に投資しておけばよかったと思いました。
それでも山崎さんの本やネット記事を何度も読み返して、いつかは日本株が上がって報われる時が来るのではないかと期待し、じっと我慢して日本株の割合を大きく保ち続けてきました。
ところが最近になって、YouTube動画を見るようになり、YouTube動画を投稿している人は山崎元さんほどのプロではないかもしれませんが、それでも日本株が将来上がるなんて言っている人は誰もおらず、インデックス投資なら米国株か世界株の2択だという意見が圧倒的でした。
それらの動画をいろいろと見るにつけ、私もだんだんとやっぱり日本株への投資は良くないんじゃないかと思い始め、山崎元さんへの不信感が芽生えてきました。
そしてしゅんさんの動画に出会い、それが非常にわかりやすく、説得力があり、私はやはり日本株になど投資する必要はなく、投資先はアメリカ株か世界株でよいと確信するようになりました。
ただそれでもまだ山崎さんの名残もあり、そして何よりもリスク分散の見地から、アメリカ株1本への投資というのは考えづらく、結論としては全世界株1本でよいということになりました。
そこで最近ついにアセットアロケーションを変更することを決意し、全世界株1本に近い割合、つまり日本株の割合は全体の10%以下にすることにし、現在少しずつ資産のバランスを変える作業に取り掛かったところです。
そして今日は山崎元さんを見限った私の考えの後ろ盾となるような、山崎さん否定論のブログ記事を見つけましたので紹介します。
内山直さんという方のブログです。
タイトルにある通り、私もインデックス投資を始めたころに読んだ、山崎元さんの著書、「超簡単 お金の運用術」を批判しています。
主なポイントはこうです。
山崎氏はこの本の中で日本株を半分もつことを推奨している。
その理由はこうだ。“細かな計算抜きに説明すると、第一の理由が「日本株と外国株のリスクと期待リターンをほぼ同じと想定してリスク資産の最適化を行うと、両者半々になった」ということだ。”
さらっと読むと、納得しそうになる。
でも、ちょっと待ってくれ。
「期待リターンをほぼ同じと想定して」しまって、本当にいいのだろうか?
私が不信感を抱いたのも、まさにこの点でした。そもそも日本株と外国株の期待リターンがどうして同じなんだろうかと。
さらに内山さんはこう続けます。
世界中に、時価総額に沿った割合で分散投資すると、日本株は約10%でいいということになる。
ならば10%程度でいいのではないか?
山崎氏はそうすべきではない理由を、以下のように説明している。“日本人は日本円で大半の将来の支出を賄うという構造を考えると、「国内株式」に為替リスクがないことのリスク縮小のメリットが効いてくるから、「国内株式」のウェイトがこの程度あってもおかしくないと申し上げておこう。この比率は、主として為替ヘッジを行わないことの反映だ。”
お金を使う時は主に円なのだから、資産の多くが円であるべき、というだけなら筋が通る。問題は日本の「株式」をオーバーウェイトしてしまうことであり、この文はそれに対する答えにはなっていない。
内山さんは、日本株50%というのは明らかなオーバーウエイトだとしたうえで、さらにこう言っています。
世界中に適正な比率で分散投資していれば、何かあっても、じきに戻るだろう、とたかをくくることができる。
しかし日本の株をオーバーウェイトしていれば、何らかの予期せぬ理由(震災や周辺諸国とのいざこざ)で、日本株だけが暴落するような場合、回復が難しい、深いレベルでの損失を抱えることになりかねない。
まさにその通り、それこそが私の不安の種で、常に自分のポートフォリオに自信が持てなくて、落ち着かないのでした。
そしてさらにこんな事実?が...。
そして、実は山崎氏は自身のコラムで、自分はヴァンガード・トータル・ワールド・ストックETFに投資していると言っている。
これは、各国株式の時価総額にほぼ沿った配分で、日本株の割合は約8%。
つまり山崎氏は、日本株を50%もつことを自著では推奨していながら、自分自身は8%しか保有していないのだ。
えっ、本当ですか? もしこれが本当なら、山崎さんの言うことなんて一切信用できません。まるで詐欺師じゃないですか。どんなしがらみがあるのか知りませんが、これでは山崎さんが散々批判している、顧客には手数料の高い投資信託を勧めておいて、自分はインデックス投信に投資する銀行員と一緒じゃないですか。
私はこれで完全に、山崎さんを見限った自分は正しかったと確信しました。
もっと早く気付けばよかったですが、まだ今からでも遅くはありません。
幸い日本株はアメリカ株に比べればパフォーマンスは低いものの、それでも今久しぶりにバブル以来の高値圏にあり、まだ救われました。
もうこうなったら日本株が暴落する前、日経平均が3万円の水準にあるうちにとっとと売ってしまった方がよさそうです。
まだ半信半疑だった私でしたが、これで吹っ切れました。
もう山崎元さんの言うことは完全無視で行きます。
まあそれでも私は山崎さんから、インデックス投資について大事なことをたくさん学んだので、一応かつての先生ということにしておきます。
山崎先生には感謝しつつも、もう山崎さんからの卒業です。
私も一人前になり、独り立ちしたということです。
これからは全世界株に投資して、もっと資産を増やして見せますよ。
それではまた。