こんにちは、まるぞーです。
今日はコレクションについて考えてみたいと思います。
先日図書館で、「昭和40年男」の今月号を読みました。
その中で、森永卓郎さんのコレクションを紹介いしている記事があり、私は興味深く読みました。
森永卓郎さんは経済学者で、最近では日本株が暴落するとずっと言っていますが、それ以上にテレビでの露出度が高く、オタク的なキャラクターで知られています。
私も彼がおもちゃ、特にミニカーなどの膨大なコレクションをしていることは知っていましたが、今回改めて記事で見て、そのコレクションのモノの種類と数の多さに、改めて驚きました。
そしてさらにびっくりしたのは、彼がそのコレクションを収めて展示する博物館を、なんと1億数千万円もかけて作っていたことです。
彼のコレクションは、自分で「B級博物館」と言っているように、いわゆる美術品や骨董品などの高価なものはありません。
ミニカーをはじめとする、子供のおもちゃから、コーラの缶、ペットボトルの蓋など、実質無料で手に入るものもたくさんあり、お菓子のパッケージなど、普通の人は捨ててしまうようなものを、膨大な数、コレクションしています。
そんなチープなものが、所狭しと、立派なガラスケースに収められて、博物館という立派な建物に収められている様子は、なんだかシュールで、すごく不思議な感じがします。
最初の感想は、やっぱりこの人お金があるんだな、所詮お金持ちの道楽だと、ちょっと妬ましく思うとともに、でもこんなものいくら集めたって何の価値もありゃしない、馬鹿じゃないの、と言った妬み半分、中傷半分といった感想でした。
でも彼ほどの財力はないので、博物館はおろか、収納する場所さえ確保できずに困っている私ですが、コレクションという趣味があるのは同じです。
私もコレクション癖があり、小さいころからいろんなものをコレクションしてきました。
以前にも確かブログで書いたかと思いますが、漫画、プラモデル、ミニカー、ウルトラマンカード、プロ野球カード、超合金などです。
とはいえ所詮は子供のコレクションですから、大した数ではなく、結構なお金は使ったとは思いますが、飽きてしまうと、母親に邪魔だから捨てるよと言われ、結局全部処分してしまい、今残っているものは1つもありません。
しかしコレクション癖は治らず、大人になっても集め続けたものがあります。
そう、これも何度もブログに書いていますが、CDとレコードです。
ついでに言うと、それを再生する装置の方、つまりオーディオ機器も、聴くだけなら1セットでいいものを、たくさんコレクションしてしまいました。
それが今、実家の部屋いっぱいにあり、いずれ妹が実家に戻り、私が実家を出て行かなければいけなくなった時、どうしたらいいかわからず途方に暮れるのです。
当然子供のコレクションと違い、もちろん森永さんなどとは比べ物にならないちっぽけなレベルですが、それでも特にオーディオ機器は単価が高いので、かなりのお金を使いました。
オーディオとレコード、CD、全部合わせたら、高級車はおろか、安いマンションが買えるくらいの値段になります。
本当にもったいないことをしました。
まさに若気の至りで、そのお金を貯金していたら、今頃余裕でFIREでしたのに、当時は貯金には全く興味がなく、投資はおろか、お金は使うものだと思っていましたから、後悔先に立たずです。
そんな私ですが、やはりこのコレクションは、いずれは処分しなければならないと思っており、また最近では、そもそもこんなものをただずっと持っていたって、いったい何になるというのだろうと、コレクションそのものに価値を見出せなくなってきました。
そして最近メルカリを始めた私は、CDとレコードのコレクションを売り始めました。
初めは、完全に要らないCD、例えば複数枚同じものを持っているとか、全く好きでもないアーティストで、ただ安かったから中古で買ったものなどを出品していました。
CDはぼちぼち売れていますが、LPレコードはなかなか売れません。
やはりLPレコードは、送料が800円もかかってしまうので、1000円以下の値段が付けづらく、どうしても高くなってしまうので売れにくいです。
それでも今までに、CDが20枚以上、LPレコードは3枚売れました。
トータルで得られた収入は、1万円以上になります。20枚で1万円とすると、1枚当たり平均500円の儲けですね。
まあ大体そんなもんでしょう。実際はもっと高い値で売れているんですが、送料と手数料を引かれてしまいますから、儲けは500円以下です。
家にある不用品として売っているので、500円を儲けと言っていますが、これを商売だと考えて、仕入れ値を考慮すると、おそらくは赤字です。
メルカリを始めてから、逆に欲しくなって買ってしまったCDも10枚ほどあります。
中には聴きたいからではなく、安く買ってメルカリで高く売って、差額を取れないかと下心を出して購入したCDもありますが、結局高い値段をつけて出品しても売れませんので、いわゆるせどりで成功した例はまだありません。
売れないのでどんどん値段を下げていますが、これ以上下げると、たとえ売れても赤字になります。
これに懲りて、やはりせどりは諦めて、あくまでメルカリ出品は、不用品処分のための断捨離と位置づけることにしました。
さて、販売はまずまず順調ですが、ここまでくると、完全に要らないCDとレコードはすでに全部出品してしまいました。
ただしまだ大量のCDとレコードが残っています。
今悩んでいるのは、それをメルカリに出品するか否かです。
今持っているCDやレコードだって、もうほとんど聴くことはありませんし、実際取り出して聴いてみても、さすがにもうこれは要らないだろうと思うものばかりです。
それをまだ売りたくないと思うとしたら、それはまだ私がコレクションに未練があるからです。
一応私もコレクターの端くれですから、コレクターの気持ちはわかります。
コレクションの喜びというのは、モノが増えていく喜びです。モノが増えることが自我の延長になっていて、精神的に満たされるのです。
ただしそれは終わりがなく、増えれば増えるほど喜びが増すので、次から次へとさらに増やしたくなるのがコレクターというものです。
私はさすがにもうこれ以上増やすことはかなり前からしていませんが、逆に集めたモノがだんだん減っていくというのは、自分の自我が縮小されるような気がして、寂しさを覚えます。
でも理性で考えれば、間違いなく売って処分すべきです。いつかは処分せざるを得なくなりますし、仮に死ぬまで処分せずに持っていたとしたら、死んでから残された遺族にいい迷惑です。
下手をしたら処分に大金がかかってしまうかもしれません。
おそらく中古レコード買い取り業者に来てもらったら、ただ同然で叩かれるでしょう。
オーディオはまだいくらかのお金にはなるかもしれませんが、CD、レコードは今どきお金にはなりません。
だったら今からできるだけメルカリで売って、処分していった方がいいです。
しかし、私が昔高い値段で買ったものを、すごい安値で売るのは、なんとなくもったいない気がして、そしてなくなってしまうのがとても寂しいのです。
それでも私は、いよいよ不用品ではない、いわゆる私のコレクションを売りに出し始めました。
まず最初はウィンクのCDからです。
私のコレクションの最大のものは、ローリングストーンズですが、それ以外では昔の女性アイドルのモノをいくつかコレクションしています。
完全ではないですが、ほぼ完全コレクションとして、ほぼ全タイトルのアルバムを持っているアーティストは、松田聖子、岡村孝子、森高千里、新田恵利、河合その子、モーニング娘、そしてウインクです。
どれももう聴きませんし、興味もありません。試しにウインクのCDを何枚か聴いてみましたが、およそつまらないものでした。
ちなみに私は、ウインクのCDは、17タイトル、デビューから解散まで、リリースしたアルバムはすべて保有しています。
それを全部売っていこうと決意しました。
でもまだ未練があるのか、安い値段でないと売れないのはわかっていて、どうしても安い値段をつけたくないので、はじめは1枚に2000円の値段をつけました。
今までの経験や相場を見ると、おそらく1枚あたり、良くて500円程度でしか売れませんから、だんだん値段を下げていき、いずれは500円くらいまで値下げすることになると思います。
それでもとにかくこれが私の断捨離の第一歩です。
最後はローリングストーンズのCDやLPも全部売るかもしれません。いえ、売るべきです。
だってもう聴きませんから。
ローリングストーンズのLPには、一枚1万円から数万円で取引されている貴重盤も何枚かあります。
そんなものもおよそ眺めて楽しむだけで、聴く価値はありませんから(聴くだけならCDで十分)、売った方がいいです。
でもまだ今はものすごく未練があるんですよね。
なんだか複雑な気持ちです。これがコレクター魂とでも言うものでしょうか。
全部売ったら、おそらく心にぽっかりと大きな穴があいたような喪失感を感じるのかもしれません。
だから一気にではなく少しずつです。
徐々に慣らしていくのが大切だと思います。
人間、何にでも慣れる生き物だと私は信じていますから。
それではまた。