50代、完全リタイアで投資生活

50代無職、独身男のリタイア生活。 資産4000万円で投資はインデックス運用です。旧ブログはこちらです。リンクから飛べます。https://maruzokun.hatenablog.com/

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コロナによって日本は分断されています

こんにちは、まるぞーです。

 

愛知県の感染者は、連日で過去最多を更新しています。昨日は新規感染者が64人で、そのうち名古屋市が44人でした。

 

まさに名古屋市の中心部の繁華街がエピセンターになっていて、そこから市中感染が広がっているという状況です。

 

大阪でも感染者は一気に増え、昨日は121人と、ついに3桁に到達し、急激に増えています。

 

さらに陽性率が7%を上回る高さで、まさに繁華街のミナミが、新宿と同じ状況になっています。

 

どうやら東京から全国の大都市に感染が拡大し、東京と同じ状況が全国に広まってきたようです。

 

これは本当に深刻な事態です。

 

感染症の専門家からも、悲鳴にも似た警告を訴える声が上がっています。

 

一方で日本政府は極めて冷ややかな態度で、あくまで「医療体制は逼迫していない」などと言い張り、GO TOキャンペーンを粛々と実施していくといった、全く真逆の動きです。

 

いったいこの国で何が起こっているのでしょうか。

 

アメリカで人種差別に対する抗議デモが活発になり、国が分断されたという報道が大きく取り上げられました。

 

考えてみれば、この抗議デモも、警察官による黒人殺害が発端になったとは言え、コロナ禍で起こったことであり、コロナの感染に対するストレスや、自粛のストレスなどから、国民の鬱積した感情が爆発したものといってもよいでしょう。

 

コロナによるストレスは世界中の人々に重くのしかかっており、世界中で分断が起こっているといってもよいかもしれません。

 

日本も例外ではありません。

 

最近の感染再拡大により、より一層分断が強くなっているようです。

 

では日本における分断とは何かといいますと、それはもともと人それぞれ違っていて当たり前の、価値観や意見の違いというものが、コロナによってより明るみに出て、可視化されたということだと思います。

 

実際は二項対立などではなく、様々なその中間の意見があるはずですが、わかりやすく言ってしまうと、コロナに対して楽天的な見方か、悲観的な見方かということがあります。

 

これは立場の違いによっても本来全く異なって当たり前のことですが、例えば経済の専門家と、感染症の専門家では当然意見は違います。

 

ところが第1波の時は、押しなべて感染症の専門家の言うことにそんなに大きな差はなかったと思いますが、第2波では、真逆に近いように、同じ専門家でも意見が違ったりします。

 

あるいは一般市民の場合ですと、世代間格差というのもあります。

 

20代の若い人たちと、中高年の人たちでは、コロナに対する態度もかなり違います。

 

もちろん個人差も大きいですが、例えば私のような過度に悲観的で、感染が怖くて一歩も外に出られない人もいれば、感染したっていいやと言って、平気で夜の街で飲み食いする人たちもいます。

 

私はそのような若者の立場でものを考えることができませんし、同様に彼らには、かかると重症化するリスクの高い高齢者の立場で、物事を考えることができません。

 

もしできるのなら、自分の欲望を満たすために、夜の街に遊びに行くなどという行動がとれるはずはありません。

 

私のような人間は、そういった若者たちの気持ちが理解できず、不届きものだと思いますし、両者が理解しあえることはないと思います。

 

これが分断です。

 

他にもあります。

 

例えば、職業の格差です。感染リスクの少ないテレワークができたり、休業してもちゃんと給料のもらえる大企業の人に対して、非正規雇用だったり、感染リスクの高い接客業の人だったり、医療従事者や飲食、観光業など、職種や雇用形態による格差はより鮮明になっています。

 

これも分断です。

 

アメリカでも結局、黒人と白人の格差社会が、コロナ感染と治療に、より大きな格差をもたらしています。

 

こういったところから人々の不満が増殖して、爆発しているのです。

 

話を日本に戻しますが、今このタイミングで、GO TOキャンペーンをやることに、多くの国民は、非常に強い政府に対する不信感を抱いています。

 

しかし日本政府は、国民の声に耳を傾けるそぶりもなく、強引にただただ「緊急事態宣言を発出するような状況ではない」などと言って、自粛要請しないばかりか、どんどん旅行に出かけましょうなどと言っています。

 

そして観光業者や、飲食業者も、自粛はしないでほしいと言い、GO TOキャンペーンを頼りにしています。

 

ここに分断が生じています。

 

もう互いの立場でものを考えたり、相手を尊重するなどといった心の余裕はありません。

 

皆、自分を守ることで精いっぱいで、違う考えの人たちに対して、不信感や、敵対心さえ生まれています。

 

これはコロナウイルスの感染拡大と同じぐらい、大変まずい状況だと思います。

 

ますます人々の心はすさみ、政治家は国民の命よりも、人間関係やメンツばかり気にして、かえって頑なに心を閉ざし、まるで子供みたく強情に、頑なに政策のごり押しをします。

 

本当に日本という国が危ぶまれる状況です。

 

一番まずいと思うのは、分科会の感染症の専門家が、政治家に忖度した発言をするようになったことです。

 

はじめから感染収束ではなく、経済は止められない、だから休業要請はできないという、政治家の視点で発言してしまうことです。

 

政治家は、感染症の専門家の意見も聞いたとか、専門家の了解を得たとか言って、自分に都合のいいように専門家を利用しています。

 

これはもし失敗したときに、自分の責任を逃れ、責任を専門家に擦り付ければいいという、まことに卑怯な、彼らお得意の手法です。

 

私はこれが鼻についてたまりません。

 

一方、純粋な専門家の意見でも、人によって楽観論と悲観論があり、大きな隔たりがあります。

 

つまりそれは、まだこのコロナウイルスに関してはわからないことだらけで、何が正解で何が間違っているのか、今の段階では専門家にもわからないということです。

 

政治家は経済重視ですから、楽観論を唱える専門家を引き合いに出し、彼らを分科会のメンバーに招き入れ、逆に悲観論を唱える専門家を煙たがり、そのような声は無視するか、分科会のメンバーからは排除しようとしています。

 

もう最後は本当に自衛しかありません。本当は国と国民が一つになって、皆が一つの方向を向いて協力し合わなければいけないのですが、それができないとなったら、悲しいことですが、感染したくない人は、自分で自分と自分の大切な人の身を守るしかありません。

 

そんなわけで、私は日々、倍々に増えている名古屋の感染者数を気にして、震えおののきながらも自粛を続けていきます。

 

それ以外どうすることもできません。

 

ただただ感染の収束を願いながら、家に籠ります。

 

それではまた。