50代、完全リタイアで投資生活

50代無職、独身男のリタイア生活。 資産4000万円で投資はインデックス運用です。旧ブログはこちらです。リンクから飛べます。https://maruzokun.hatenablog.com/

スポンサーリンク

スポンサーリンク

仕事が死ぬほどつらくて、会社を辞めたい人へ (続編)

こんにちは、まるぞーです。

 

先日このブログで、

仕事が死ぬほどつらくて、会社を辞めたい人へ - 50代セミリタイアで投資生活2

 

という記事を書きました。

 

その中で私は、若いうちに限っては、辞めても良いが、それはリタイアではなく転職だと書き、転職を勧めました。

 

しかし世の中はすでに私が若かったころのような、終身雇用が当たり前の社会ではなく、転職が当たり前の社会へと変わっていました。

 

こちらの記事をご覧ください。

 

www.msn.com

 

「今の会社であと何年ぐらい働くと思いますか?」の回答を“働きがいがあるかないか”で見ると、“働きがいがない人”は「1年未満」が約3割(28.0%)、「3年以内」が6割(63.9%)を超え、圧倒的に勤続希望が低い結果に。

一方、“働きがいがある人”では「定年まで」が2割(22.5%)を超えていたものの、「3年以内」(20.2%)や「4~5年ぐらい」(15.2%)もスコアが極端に低いわけではないことも分かっている。

 

なんと働きがいがある人でも、定年まで働くという人は2割しかいないというのです。

 

さすがにこれには私も驚きました。今の若い人はとっくに終身雇用なんて考えていないんですね。

 

そして転職の理由は、キャリアアップや給料の増加など、前向きなものが多く、やはり若いうちの転職は決してネガティブなイメージはなく、むしろ向上心の表れのようです。

 

ですから今の会社が嫌だと思ったら、すぐにでも転職活動を始めればよいし、新しい職場が決まってから今の仕事を辞めればいいのです。

 

確かにいろんな会社(職場)を経験すると、比較ができますし、嫌な環境を我慢するより、変わってみた方が絶対に良いと思います。

 

ただし問題は転職できなかったらどうするかです。

 

私も実際何度か転職してきましたが、正社員の仕事を辞めて、より良い条件の会社に転職できたのは、1回だけ、それも30代のことです。

 

さすがに40代を超えてくると、転職はそう簡単ではありません。

 

余程優秀で、同業他社から引き抜きに合うという場合は別ですが、私のようなダメサラリーマンで、何の取柄もない仕事できない人間が、今の会社を辞めたいからと言って転職しても、まず今より劣悪な環境、少なくとも給与面ではより悪くなることの方が多いでしょう。

 

そして50代ともなれば、転職はさらに難しくなり、おそらく正社員の仕事はほとんどないのではないでしょうか。

 

あってもブラック企業の可能性大です。

 

ですから50代になると、どうしても会社を辞めたいとなると、いよいよセミリタイアを考え始めるのです。

 

私の経験から言うと、50代ともなると、給料もそれなりに上がっていますから、正社員の仕事を辞めて、フリーターになるというのは、給与面で考えたら絶対に損です。

 

決してお勧めできるものではありません。

 

いくら会社が嫌だと言っても、出来る限り長く会社にしがみつき、1年でも退職を遅らせるのが得策だと思います。

 

実際私も限界まで粘りました。でも最後は首にされてしまいましたから仕方ありません。

 

それでも私は50代中盤まで粘ったおかげで、なんとか老後資金を蓄えることができましたし、セミリタイアした今、必死でアルバイトを週5日もしなくてもこの先生きていける目途ができました。

 

投資の利回りだけで、仕事はあくまでお金のためではなく、やりたい仕事をやりたい時間だけやるという、願ってもない理想的な生活を送れることになったのです。

 

ですから死ぬほど仕事が辛くて、どうしても会社を辞めたい人に私がアドバイスするとしたら、

「できるだけ長く辞めないで働いた方がいいけれど、絶対に死んではいけないので、もう限界だと思ったらすぐに辞めた方が良い」

です。

 

過労死やうつ病になって自殺してしまっては、元も子もありません。

 

人生でお金より大切なものは健康、ましてやその根源である命より大切なものはありません。

 

あまりに仕事が辛くて、このまま続けたら命の危険もあると感じたら、たとえ十分な貯金がなくとも、直ちに仕事を辞めてください。

 

命さえあれば、どうにでもなります。というか可能性はいくらでもあると思うのです。

 

お金の問題は、健康でさえあれば、非正規だろうとどんな仕事でも、働けば稼げますし、たとえ潤沢な資産がなくても、インデックス投資で増やしながら、節約に励み、出来る限り出費を抑えれば、なんとかなるでしょう。

 

最悪の場合は生活保護だってあります。

 

この世の中、少なくとも日本にはセーフティーネットというのがあって、憲法にもうたわれているように、「すべて国民は健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」のです。

 

ですからどうしても仕事が耐えられなかったら、いつでも辞めればいいのです。

 

そして転職できるなら転職、もう転職が無理ならアルバイト、それもどうしてもできない、つまり全く働くことができない、あるいは嫌だという人は、それまで貯めてきた貯金で生活し、後は最終手段として生活保護もあるということです。

 

ただ私も嫌ですし、おそらく誰も生活保護にはなりたくないでしょう。

 

だとしたらやはり大事なのは貯蓄です。

 

働いている間は、どうなるか分からない将来に備えて、リタイア願望がある人もない人も、出来るだけ倹約して貯蓄に励み、早くからインデックス投資で資産を増やしていくのが最善の対策ではないかと思います。

 

そういう意味では、私は若い頃はちょっと浪費をしてしまい、貯金ができなかったという後悔はありますが、幸運もあって、かなり良い人生を歩んできたように思います。

 

もう一つ悔まれるのは、インデックス投資を知ったのが50代と遅く、セミリタイアとほぼ同時だったので、もう少し早く、株式投資を始めた40代のころからインデックス投資をしていたらよかったなあということぐらいです。

 

それでもこれも怪我の功名で、もし私が休職して毎日暇を持て余し、図書館通いをして、たまたまインデックス投資の本に出会わなかったら、私はその後もインデックス投資なるものを知らずに、ずっと成果の上がらない日本の個別株への投資を続けていたことでしょう。

 

だから過去の自分に何を言いたいかと言うと、私が歩んできた人生、何も間違っていなかったし、正しいことをやってきたので、それでいいんだ、仕事を首になったこともそれでよかったんだということです。

 

仮にもし首にならずに、また復職がかなっていたとしたら、私はまた辛い体に鞭打って、会社に行き、サンドバック状態で無抵抗に殴られ続け、本当に死んでしまっていたかもしれません。

 

死にたいほどつらくても、自ら辞表を出すという勇気のない私は、首にでもしてもらえなければ、会社を辞めることができませんでした。

 

いくら十分な資産があっても、首にならない限り、私は死ぬまで会社に行き続けたことでしょう。

 

ですからうつ病でもう限界だった私に、今の私が何か言ってあげるとしたら、「もう十分だ、早く仕事なんてやめてしまえ」です。

 

辞めた当時はお金のことが不安で仕方ありませんでしたが、実際辞めてみると、今ではこれもたまたま運が良かったのですが、インデックス投資で1000万円以上も資産を増やすことができ、老後資金のめどもつきました。

 

本当に仕事なんてやめても、なんとかなるものだと思いました。

 

ただし仕事の人間関係のストレスからは解放されましたが、それでストレスがなくなったかと言うと、全くそんなことはなく、今度はあちこち悪いところだらけで、健康不安のストレスに見舞われるようになりました。

 

私の数々の持病の原因は老化ですが、仕事のストレスがあまりにも大きかったため、それによって老化が進行したと私は思っていますが、かといってもっと早くに仕事を辞めていたら、今もっと健康だったかどうかというのは、正直わかりません。

 

健康だけは、いくら気をつけていても病気になる人はなるし、どれだけ不摂生や無理をしていても病気にならない人もいますから、これも運といえば運による部分が大きく、必ずしも仕事のせいで健康をなくしたとは言い切れません。

 

 

最後に

 

結局のところ私は今まですごく幸運だったということです。

 

仕事運も良かったし、金運はさらに良く、お金に苦労したことはありません。

 

健康運は今は良くありませんが、それでもまだ命にかかわる病気にはなっていませんし、歳を取れば誰でもどこかしら悪くなるものですので、これくらいは仕方がないとも言えます。

 

ただしいて言えば、恋愛運はなかったですね。これは私の性格によるものですので仕方ありませんが、もともと人間関係が苦手で、人の気持ちがわからず、友達さえできない私には、恋愛も結婚も非常にハードルが高かったようです。

 

でもこれも昔と違い、今は多様性が認められていますし、未婚率が高くなり、生涯独身という人も昔に比べたらすごく増えて、周りから変な目で見られることもなくなりました。

 

私は孤独に耐えられる人間ではないので、この先将来が非常に不安ですが、それでも何とかおひとりさまの老後を、少しでも楽しく生きられるようにがんばっていこうと思います。

 

とにかく仕事を辞めたことは、辞めてしばらくは後悔というか、無念の気持ちが強かったですが、実際は成功だったと今では思うようになりました。

 

それではまた。