こんにちは、まるぞーです。
円安ドル高はさらに進行し、ついに1ドル140円をつけました。
アメリカが利上げを当分辞めないで続けていくということで、日米金利差がますます拡大するということらしいです。
円安があまりにも急ピッチで進むので、いろんなところに弊害が出ています。
まずは輸入品がどんどん高くなってしまうので、物価は上がる一方で、消費者の負担が増しています。
アメリカ、イギリスは日本よりさらに深刻なインフレが続いていますが、それを止めるためにどんどん利上げをしている状態ですが、日本は超低金利政策が続いていて、とても利上げなどできる状態ではないそうです。
これで給料が上がるならまだしも、欧米と違い、日本は給料もこの20年間ほとんど上がっていません。
これでは庶民の生活は苦しくなる一方で、消費はますます冷え込むばかりです。
そんな中、円安ドル高で得をしている人もいます。
輸出関連企業は、為替レートを110円くらいに設定していますから、それが140円ともなれば、海外で売ったものが日本円に直すと、莫大な利益増になります。
その筆頭がトヨタ自動車ではないでしょうか。
おそらくトヨタの決算は大幅に上方修正されることでしょう。
泣く人がいる裏では笑っている人もいて、なんだか運と言えばそれまでですが、不公平な気がします。
ますます格差が広がっていくのではないでしょうか。
そういう私はどちらなのかといいますと、実は勝ち組です。私は資産の3/4を株式投資に回していて、そのうちの約9割がドル建て資産ですから、円安になると円換算した時の資産額が大きく上がります。
しかしこの所のアメリカ株の暴落で、米国株中心の私の資産は大きく減っているはずなのに、なぜかいまだにトータルリターンがプラスなのです。
プラスと言ってもほとんど0のプラスですが、それでも株価がこれだけ下げているのに、資産が減らないというのは、すごく不思議でマジックのようですが、これが円安の恩恵です。
株価の下落と円安が打ち消しあって、プラマイ0になっているのが今の状態です。
アメリカ株はジャクソンホール会議でのパウエル議長の発言を受けて、1日で1000ドル以上もダウが下げた後、なんと4日連続で下落しました。
昨日5日目にしてようやくダウとS&P500は小幅に上昇しましたが、ナスダックは5日連続の下落で、アメリカ株は今猛烈に下げています。
まだ下げ止まったとは言えず、いまだ底が見えない状態です。
こんな状態ですから、普通なら私の資産もトータルリターンが大きく下がっていてもおかしくないのですが、最高値からは下げてはいるものの、まだ今年1年のトータルリターンがわずかですがプラス圏にあり、年初の値とほぼほぼ同じなのです。
喜んでいいのかそれとも危惧するべきことなのかよくわかりませんが、とりあえず今のところはまだ暴落に見舞われてはいません。
ただしこの先どうなるかは全く不透明で、アメリカ株がさらに下げるのか、それとも下げ止まるのか、そして為替は140円からさらに円安が進むのか、それとも巻き戻してドル安になるのか、何とも言えません。
専門家でも意見が分かれるところですが、おそらく来年までは利上げは続くとのことなので、少なくともアメリカの株価が、今年年末にかけて、大幅に上昇するとは考えづらいです。
一方ドル高円安ですが、これも140円がピークだろうと言われてきましたが、更なる円安局面もあるかもしれませんが、普通に考えると、今すでに行き過ぎた円安ですので、135円くらいには戻し、場合によっては130円くらいまでは戻る可能性が高いという見方が強いようです。
いずれにせよ、今は買い時でも売り時でもありません。
もどかしいですが、黙って株価や為替の動向をただ見守るしかありません。
そしてもし本当に暴落に見舞われたらどうするかですが、よくよく考えてみたら、私には買い増しの資金はありません。
1000万円の現金は確保していますが、それを投資に回してしまったら、生活費が工面できません。
私が会社員で給与所得があるなら別ですが、今の私はほぼ無収入で、投資の利回りで暮らしているのです。
利回りだけで食べていけるわけではありませんので、正確に言うとリスク資産の取り崩しで食べているのです。
ただし暴落が来たら、そこで資産を解約するのは嫌なので、株価回復までは手持ちの現金でやり過ごそうと思っています。
それが1000万円なのです。
ですからそれを投資に回すわけにはいきません。
1000万円といえども、私の生活費は年間200万円ですから、5年しか持ちません。
もしリーマンショック級の下落に見舞われたら、5年間は現金でしのいで、5年で株価が元に戻ってくれることを期待するしかありません。
そう考えるとかなり不安です。
暴落という最悪のシナリオばかり考えていても仕方ありませんが、それでも投資は最悪のシナリオも考えておかないと、いざそうなった時に本当に終わってしまいます。
備えあれば憂いなしです。逆に最悪のシナリオを考えておいて、それに対処できる準備があれば、最悪でないどんなシナリオになっても余裕で対処できます。
今は市場が悲観的になっていますが、長期投資はいろんなことが起きます。今までが良すぎたのかもしれませんが、最良のシナリオも考えて、夢を見てみたいと思います。
今は投資家にとっては我慢のしどころですね。
それではまた。