こんにちは、まるぞーです。
またしても読者の皆様には全く関心がなく、どうでもいい話です。
オーディオです。
実はあれからもまだいろいろやっていまして、と言うのもいったんいい音が出たので、すべて解決かと思われたのですが、毎日聴いているとやはり気に入らないところが出てきて、何とかならないものかとあれこれ考えてしまうのです。
そもそも私の場合、CDプレーヤーも2台使っていて、おまけに1台はディスク再生とNASでの再生ができるので、同じ音源で聴き比べをしてしまうのがいけないのです。
1つのシステムしかなければ、毎回それで音楽を聴くしかないので、他の音と比べようがなく、まあこんなものかと納得できるのかもしれませんが、私の場合はアキュフェーズとマランツを聴き比べして、安いマランツのCDプレーヤーの方が音がいい時があると、「これはいかん、どげんかせんといかん」とまたじっとしていられなくなるのでした。
そこで今回、なんとまたしてもヤフーオークションで、マランツのSA12というCDプレーヤーを中古で買ってしまいました。
値段は16万円です。
今使っているマランツのSA14よりもだいぶ後の製品で、USB入力もついていますので、これならNASをつなげてのネットワーク再生もできるのではと思い、あとはネットで口コミなどを見ると、このSA12の音質が素晴らしいという意見が多くみられ、これならもしかしたら、アキュフェーズよりいい音がするのではないかと思ってしまいました。
というのもアキュフェーズの音は、どうしても弱音部が弱く聞こえるという不満点があり、それがどうしても気になって嫌なのです。
それで購入したマランツのSA12を今まで使っていたSA14と入れ替えてつないで聴いてみました。
ところが出てきた音は、とんでもなくクオリティーの低い音でした。
言っちゃあ悪いですが、まるでおもちゃかと思うほど、薄っぺらく音色も美しくなく、昔使っていたミニコンポの音とまでは言いませんが、ミニコンポの音を思い出させるくらいに、安っぽい音でした。
ガタイはデカくて重たく、見た目は高級感たっぷりですが、そこから出てくる音は、なんとも安っぽい貧弱な音でした。
SA12にはデジタルフィルターで、24通りの組み合わせで音質を変えられる機能があり、それで自分の好みの音に追い込めるとありましたが、少しいじって試してみましたが、確かにわずかに音は変わるような気がするものの、所詮は気がする程度の差でしかなく、そもそも元の音質が格段にグレードが低いので、フィルターでどうのこうのの問題ではありませんでした。
だいたいが、フィルターで音をいじれること自体が、なんだかまるでミニコンポのようで、どうにも安っぽく、ますます私はこのCDプレーヤーが嫌いになりました。
おまけにUSB接続で、NASをつないでみたものの認識されず、調べてみたら、どうやらサウンドジェニックはこのマランツのSA12では使えないようでした。
エージングが進めば音が良くなるかもと思い、2日間寝かせてみましたが、今日試聴したところ、やっぱりダメダメな音でした。
これはもうだめだと諦めて、今まで使っていたSA14につなぎ変えました。
それでSA14で聴いてみると、全く別次元の素晴らしい音でした。
定価ではSA12が30万円、SA14は、20年前の価格で27万円ですから、ほぼ同格、物価を考えれば20年前の27万円の方が高いですが、この20年間のテクノロジーの進歩を考えると、SA12の方がいい音がするものと考えていました。
ところが実際聴いてみると、雲泥の差でした。
結局総合力では70万円のアキュフェーズの音が一番クオリティーが高いのですが、弱音部が弱く聞こえるという欠点がなく、さらには高域の伸びやかさと透明感のある美しい響きは、マランツSA14の方が優れていて、音楽を聴いて気持ちのいいのはむしろマランツSA14の方なのです。
もちろんマランツSA14は現役続行です。
しばらくは今のまま、マランツとアキュフェーズを併用して、両方を適宜使っていくことにします。
また無駄金を使ってしまいました。16万円は勉強代と思うことにしますが、しかし高い出費でした。
今回の勉強でわかったことは、アキュフェーズのCDプレーヤーがダメと言うよりは、マランツSA14が良すぎるということです。
20年も前の製品で、しかも定価が27万円のCDプレーヤーがこんなにいい音がするなんて、ちょっと驚きです。
今聞いても倍以上の値段のアキュフェーズと比べても、聴き劣りするどころか、高域の官能的ともいえる美しい響きは、何ものにも代えがたいものです。
まさに名機と言ってもいいでしょう。
私は今までこんなにいい音で聴いていたのかと、あらためて実感しました。
もうネットワーク再生にこだわる必要もありませんし、値段が上のプレーヤーに負けることが許せないという気持ちも捨てたいと思います。
安かろうがディスク再生だろうが、それでいい音が聴けるならそれでいいじゃないですか。
ということで、SA12はほんの2日使っただけで、部屋の飾り、見て楽しむだけの置物になりました。
こんなもの見ていても別に面白くもありませんから、そのうちメルカリかヤフオクで売ろうかと思います。
ただし購入価格より高い値段で売るのは難しそうですから、結局は手間暇かけて損をしたことになります。
すべては勉強代? もう勉強はこれ以上はいいでしょう。
今度こそ、これにてオーディオは完全に卒業します。
本当にできるでしょうか。
それではまた。