こんにちは、まるぞーです。
人生なかなか思い通りにはいきません。
私の人生、今までずっとそうでした。たまにうまくいくこともありましたが、たいていのことは思うようにいかず、結局挫折して終わるか、諦めるしかないのでした。
このところずっと毎日、狂ったようにオーディオのことばかりやっていました。
実家に帰って落ち着いても、頭の中はオーディオのことばかりで、他のことは何も考えられません。
明日やろうと思っていることばかり気になって、夜もなかなか寝付けないようなありさまでした。
私は昔から悪い癖で、1つのことに夢中になるとそれにのめり込みすぎてしまい、他のことができなくなり、仕事にも学業にも支障をきたらしてきました。
最悪の場合はそれで体調を崩してしまいました。
今回も例外ではなく、とにかくCDのリッピングを繰り返し、それが本当に難しくてわからないので、1日のうちに何回となく、CDプレーヤーを購入したオーディオショップの担当の人に電話して、やり方を聞きながらの作業でしたが、本当に疲れました。
そしてパソコンをオーディオにつないで、いざネットワーク再生を試みたのですが、音は出るものの、なかなかいい音が出ず、何度聴き比べをしても、CDプレーヤーの方がいい音がします。
理論上はネットワーク再生の方がいい音がするはずなのですが、なぜか私の場合はそうではありません。
それも電話して、そうするとその担当者の方はとてもいい人なので、嫌がらずにいろいろと原因を考えて、対処法を教えてくれるのですが、何を試しても多少の音質の改善はあるものの、それでもまだCDプレーヤーの方がいい音がします。
すると今度は、私の使っているWindowsのノートパソコンがポンコツなので、それが悪いのではないかということになり、私が以前仕事で使っていた古いMacのノートパソコンも持っていると言うと、WindowsよりMacのほうが音がいいらしく、それならと今度はMacのパソコンを使ってやることになり、再び今度はMacのパソコンを持って店頭へ行き、事細かにやり方を教えてもらいました。
その時も11時から13時まで約2時間、普通だったら授業料を取られてもおかしくないくらいのレクチャーを受けました。
それでも実際家に帰って自分でやると、またしてもいろいろとわからないことが出てきたり、うまくいかなかったりしたので、その都度電話して、電話で教えてもらいながらパソコン操作をしました。
オーディオとは言いながらも、90%はパソコン作業です。
やはりデジタル音痴、デジタルアレルギーの私には非常にストレスのたまる作業で、うまくいかないとキレ気味になり、その担当者が本当に腰が低くていい人なのにつけ込んで、思わず担当者に当たりそうになるのを必死でこらえていました。
それにしてもここまでしてくれるのは、いくら大きな買い物をしたお客だからとはいえ、なかなかないことで、やはりこの人の人の良さによるものだと思います。
そんな苦労の末、Macを使い、さらに音が良くなる設定というのを特別に教えてもらい、ありとあらゆる改善策を施し、ようやくいい音が出たのですが、それでもまだCDプレーヤーと同レベルぐらいで、ネットワークオーディオの優位性は感じることができませんでした。
そんな中、今日も朝から何枚かCDのリッピングをして、それをパソコンからオーディオにつないで聴いてみたら、新たにリッピングしたアルバムの音が、とんでもなく悪い音でした。
今までにリッピングしたものはいい音で聴けるのに、いったいどうしたというのか、今日新たにリッピングした2枚が、とんでもなく悪い音でした。
試しに同じ音源をCDプレーヤーで再生してみたら、全然いい音がするではありませんか。
これで私は完全に心が折れてしまいました。
理由はわかりませんが、これだけ努力して労力を使ってやったのに、どうしてもCDプレーヤーの音に負けています。
しかも今日出した音は、以前使っていたCDプレーヤーにもはるかに劣る、とんでもなく酷い音でした。
担当の方には悪いですが、もう私はネットワークオーディオは辞める決意をしました。
確かに店頭や試聴会では、私の自宅よりもはるかに良い素晴らしい音を聴くことができましたが、それはすべてネットワークオーディオによる再生です。
実際同じ音源をCDプレーヤーとネットワーク再生で聴き比べてみて、ネットワークオーディオの優位性は実感しているのですが、なぜか自宅ではそれができません。
もう私は諦めることにしました。これ以上パソコンでストレスを感じるのは嫌です。
確かに店頭や試聴会で聴いた音は素晴らしいですが、その音と聴き比べなければ、今回購入したCDプレーヤーでも十分にいい音で音楽は聴けます。
以前使っていたCDプレーヤーと比べたら、明らかに1ランク音質が向上しました。
もうそれで妥協したいと思います。
試聴会で聴いた夢のような素晴らしい音を手に入れられるかと思ったのですが、冒頭に書いたように、世の中なかなか思い通りにはいかないこともあります。
いえ大抵のことがそうです。
人生なんて妥協と諦めの産物です。
さて、ということで私はパソコンをしまい、CDプレーヤーからのみ再生することにしました。
これがそのオーディオシステムの完成形です。
隣の芝生は青く見えますから、これからは隣は見ないことにします。
そうすれば、我が家のオーディオで聴く音が最高だと感じることができますから。
要は気持ちよく音楽が聴けるかどうかです。
オーディオなんてキリがなくて、どこまで高額なものを買っても生演奏には絶対に勝てないわけですし、例えば私の母もクラシック音楽が好きですが、普段とんでもなくチープなラジカセで聴いています。
第一は母は耳が遠くなり、音楽もよくは聞こえないと思いますが、それでもテレビでクラシックの番組を見ています。
母は十分音楽を楽しんでいると思います。音楽を楽しむのに、何百万円もする高級オーディオは、決して必需品ではありません。
オーディオを趣味とする人の多くが、音楽ではなくいい音を出すことを追及している一方で、音楽ファンという人たちは、それほどオーディオという装置にこだわったりはしません。
私ももう一度初心に立ち帰り、いい音を出すことを目的にするのではなく、音楽を聴く楽しみを追及していこうと思います。
それには今回購入したCDプレーヤーで十分だと思います。
それではまた。