こんにちは、まるぞーです。
昨日本屋で立ち読みした本について書きます。
水瀬ケンイチ著 「お金は寝かせて増やしなさい」です。
この本、もう発売されてからかなり経ちます。
かなり前に本屋で立ち読みした記憶があります。
内容はほぼわかっているつもりなので、もう手に取ってみることもありませんでしたが、相変わらず書店の投資本のコーナーに置いてあるので、よほど売れてベストセラーになっているんだなと思っていました。
昨日改訂版と書かれてあったのを見て、久しぶりに手に取ってパラパラとめくってみました。
前半部分の、インデックス投資についての説明とやり方は、もう百も承知なことなので読み飛ばして、この本で前から一番興味を持って読んでいたのが、後半部分の、水瀬さん自身の投資歴と、その時々のポートフォリオの変化の部分でしたが、改訂版ではそこが加筆されていて、投資開始から、つい最近の2023年までの記録が書かれていました。
それを見たら、水瀬さんの昨年時点での、リスク資産の総額がなんと1億3000万円と書いてあり、さすがだなあと思いました。
資産推移のグラフを見ると、やはり後半にかけて上昇の勢いが増しており、私もそうだったように、コロナショック以降、資産が急速に伸びていました。
私と資産額は違えど、やはりインデックス投資は無敵だと思った次第です。
そしてこの本の中で、私がこれは名言だと思う言葉を見つけ、本を買いはしませんが、この言葉を心にとめておこうと思いました。
その言葉とは、インデックス投資において唯一やらなければいけないことは何かということです。
本の中でも水瀬さんは、インデックス投資はほったらかしが一番よく、何の勉強もする必要がないし、全く手間いらずで、投資に時間をかける必要もなく、忙しいサラリーマンでも、株式投資に無知な初心者や素人でも、誰もが同じようにリターンを得ることができ、その意味で最強の投資方法なのだと力説していますが、その中でインデックス投資家が唯一やらなければならないことが1つだけあるというのです。
それは何かというと、「売りたいという気持ちを我慢することだ」と言っています。
私はこれを読んで、確かにそうだ、言うは易しだけれど、行うのは意外と難しいと、経験者なら身にしみて感じているであろうことを、見事に言い当てた言葉だと思いました。
さすがは長きにわたりずっと積み立てを続けてきて、リーマンショックやコロナショックなど、いくつかの暴落相場も乗り越えてきた、経験豊かな水瀬さんだけあって、含蓄のある言葉だと思いました。
インデックス投資の成功者である水瀬さんがそう言うのですから、実に説得力があります。
インデックス投資はほったらかしでいいと耳にタコができるほど言われていますが、それでも何もしないでいるのが我慢できず、私などは少しでも儲けようと、株価が安い時に仕込んで高い時に売るという、タイミング売買を試みたり、サテライトの遊びだと称して、レバレッジETFに手を出したり、時々ポートフォリオを見て考えが変わり、アセットアロケーションをいじったりと、結構ちまちまと動かしています。
例えば株価が下落してくると、もっと下げるのではと怖くなり売りたくなったりするものですが、私などはさらに慎重派ですので、まだ上昇局面においても、例えば今がまさにそうですが、これは上がりすぎだ、今はバブルでもうすぐ暴落がやってくるなどという声が聞こえてくると、じゃあ今のうちに売っておいて、暴落したら買い戻せば、もっと儲かると思い、今売りたくて仕方がありません。
実際もう少し前から、今の株価は買われすぎだからと思い、また円安もいきすぎで、そのうちアメリカが利下げを始めると円高になるからと思い、投信を少しずつ売って利益を確定してきました。
それからだいぶ経ちますが、いまだに株価は上昇を続けていて、今が最高値です。
この間私は結構な額を売ってきましたが、現時点の結果論で言えば、売らずにずっと持っていた方が儲かっていたということになります。
今も資産は投資来最高値を更新し続けていますので、そろそろ下げが来るのではと思い、また少しまとまった額を売ろうかなと考えていた矢先でした。
そこで昨日この本を見て、この言葉に出会い、今は売るのを辞めようと決めました。
もしかしたら本当に来週から株価は下落して、調整局面を迎えるかもしれません。
それでも売らずにじっと持っていればまたいつかは上昇して、必ず今の最高値を超える日が来る、そう思えば今売る必要はありません。
「インデックス投資家がすべき唯一の仕事は、売りたい気持ちを我慢することだ」
この言葉を肝に銘じて、実践していこうと思います。
それではまた。